Q　非農地証明と農地転用はどう違いますか？

ご質問の趣旨は、非農地証明はメリットが多いと言われているが、実際に農地転用と比較して、どのようなメリットがあるかというものです。

農地転用は、農地として利用されていた土地を、宅地に変更するものです。

非農地証明は、そもそも農地ではないため、手続は全く異なります。

例えば、農地転用であれば、周辺住民や耕作者の同意、水利権者や自治会の同意まで求められるケースがあります。

住民説明会を行うことも、あるでしょう。

なぜなら、農地を宅地に変更することによって、影響を受ける者がいるからです。

周辺の耕作者の生産や農作物の生育に影響を及ぼす場合は、許可が下りにくいです。

これに対して、非農地証明は、元々が農地として利用していませんので、周辺に影響がありません。

これまで通り農地でないことを、公に証明してもらうだけです。

そのため、周辺の同意という概念がありません。

もっとも、非農地証明をした後に、何らかの建築物を建てるような場合は別です。

この場合は、建築許可等の別の手続が必要になります。

その他、手続においても、非農地証明は求められる添付資料が少なく、農地転用は多いです。