動産・債権債務の調査と評価
〇動産
動産の調査は、自宅内の金庫やタンスの中などを探すのが一般的です。
たいていは貴重品はまとめて保管されていますので、比較的容易に見つかります。
自宅内に貴重品がない場合は、銀行の貸金庫などに預けている方もいます。最近では、貸倉庫などを利用している人も増えてきました。
被相続人の生活歴等から推測して、所持品なども思い出して探してください。
〇債権債務
債権債務の調査は、契約書や借用書の有無で判断します。
が、口約束で借入などを行っている被相続人であると、死亡後、しばらく経ってから貸主が現れて、相続人に請求してくることもありますので、注意が必要です。
動産・債権債務の評価
〇動産の評価
動産の評価は、絵画や金、ダイヤなど一部の高価なものを除いては、おおむね低いです。
貴金属類にしても、購入時の値段は数万~数十万であっても、買取業者などの依頼すると二束三文にしかなりません。
購入時は100万円を超える着物であっても、引き取り価格は1万円程度でした。
ですから、動産の価値については大きな争いになることは少ないです。
しかし、物には故人との思い出が残っています。
相続人それぞれに思い入れがありますので、形見分けで争いになることがあります。
できれば、被相続人が生前に形見分けをしておくのが一番です。
〇債権債務の評価
債権債務については、契約時と比べて現在はいくら債権債務が残っているのか、返済計画はどうなっているのかを確認します。
あまりにも債務が大きい場合には、相続放棄や限定承認などを検討するとよいでしょう。
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