今年に入ってから、当事務所のお近くの方から、相続手続一式のご依頼を頂いていました。当事務所は神戸市全般から兵庫県南部地域、大阪くらいまでのご依頼を多く頂いています。
手続が全て完了して、依頼者に全ての書類をお渡しして、業務終了のご報告を済ませたところです。
依頼人は多忙で、平日の日中に金融機関や役所に行くことができず、あと相続の戸籍収集でつまづいてご依頼に至りました。
戸籍収集は多くの方が簡単に考えていますが、被相続人の出生から死亡までの戸籍はもちろん、そこから繋がる相続人の戸籍も必要です。
本籍地が転々と変わっている方であれば、全国各地から戸籍を取り寄せていく作業になります。
また、金融機関をいくつも持っている方であれば、それぞれの金融機関が定める書式で手続を進める必要があります。
証券会社も同様です。
相続人自身でされると、簡単なもの以外は、たいてい疲弊してしまいます。
それでも急ぎでなければコツコツと継続していけばいいのですが、他の相続人から「どうなっているのか?」などの問い合わせが再三あると、気が滅入ってしまうものです。
お金が絡む話なため、皆が関心が高いからです。
当方が受任している案件で予め必要な期間を提示していても、しょっちゅう進捗状況を問い合わせて来られる方はいます。
ですから、相続人が多く、しょっちゅう連絡を取り合っているくらい気心が知れた関係でなければ、相続人の一人が代表で手続をするのは、正直しんどいと思います。
とはいえ、できることはご自身たちでされるのも否定しません。
ご参考になれば、幸いです。