自筆証書遺言を持参されてのご相談について

ここ最近、遺言書のご相談に来られる方については、自筆証書遺言を書かれている方が多いです。

自分で遺言を書いたけど有効なものなのかを確認してほしい、一人で書いてみたけど専門家にに相談したい、といったものです。

私の実感としては、5人に1人くらいの割合で、形式的に不備があり無効になっているように思います。

また、形式的には有効ですが、書き方の改善が必要と思われるものも多いです。

せっかく遺言書を作成して後の紛争を予防しようと思われたのですから、なるべくは不備のないものにしたいものです。

自分で書かれてそのまま保管するのではなく、一度は専門家に見せておくのは良いと思います。

できれば、最後は公正証書にするのが手堅いでしょう。

遺言書のチェックのみのご相談について

上記に関連して、自分で書いた遺言書をチェックしてほしい旨のご相談が、よくあります。

いわゆる自筆証書遺言ですが、前述のとおり一般の方が書かれたもので、何も修正せずにそのままで良いと思えるものは稀です。

記載の不備や法律文書としての書き方をお伝えして修正していただくのですが、初めに我々がたたき台を作ってからご依頼者の意見で修正していくほうが早いですし、間違いがありません

チェックのご相談であっても、ほとんどのケースで遺言原案をお作りしています。

日々の業務の雑感です。

自筆証書遺言によるトラブル

自筆証書遺言は、相続開始後に信憑性がよく問題になります。
 
・本当に本人が書いたのか
・その時の意思は正常であったか
 
の2点が代表的です。
 
特に、最近では脳梗塞や認知症を患った方が書いた遺言書が多くなっていますので、離れて暮らしている親族などが疑いを持ちます。
 
上記の疾病は一時的に判断能力が低下しても、判断能力によっては遺言書を書けますので、なかなか周囲からはわかりにくいものです。
 
自筆証書遺言では第三者の意思が反映される恐れがありますし、偽造や変造の恐れもあります。
 
できれば公正証書遺言にしておきたいところです。

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