江戸期以降、必ず各家は菩提寺を持っています。
一族皆が、同じ寺で葬式を行います。
そのため、過去帳には先祖一族の生年や没年、続柄などが記載されており、家系図作成のために非常に貴重な資料となります。
過去帳はお寺で作成するものと、各家用に複写されたものがあります。
また、分家する際に複写することもありますので、複数が存在します。
ただし、複写の過程で内容が書き変えられたり、改ざんされたりした可能性もあります。
各家に残る過去帳は、お寺に保管されているものと異なり、自分たち一族の部分のみが記載されていますので、こちらが見つかるのであれば一番利用しやすいでしょう。
過去帳には、
以上が記載されているのが一般的です。
1の居住地は古い地名で記載されていたり、市町村合併などで消滅した地名もありますので注意が必要です。
3の没年は、干支や年号と記載がバラバラです。対応年表を持参するとよいでしょう。
4の戒名については、別ページで解説します。