一族が固まって生活している可能性が高く、調べる範囲を特定するのが容易です。
しかし、同姓が固まって生活しているため、何を調べても姓が同じで、調べにくいこともあります。
例えば、お墓1つ特定するにも、同姓ばかりだと、なかなか見つけにくい。
電話帳や住宅地図でも、同じです。
現地調査前の下準備を入念に行う必要があるのは、どの苗字でも同じです。
下準備を怠ると、現地調査の段取りが悪くなります。
限られた時間と費用で調査を行いますので、段取りの良し悪しが、業務効率と成果を左右します。
家計調査は、奥が深いです。
ご自身で時間と費用をかけられる方は、チャレンジされるとよいでしょう。
まずは、「分限帳」から調査を開始されるとよいでしょう。
江戸時代なら、各藩によって武士の名簿たる分限帳を整えているはずです。
分限帳には、家系図がセットで添付されているケースも多いため、一石二鳥です。
分限帳には、役職・禄高、菩提寺、所領・家柄などが記載されています。
また、民間が発行していた「武鑑」も、あれば有益です。
武鑑も、武士の人名帳です。
何はなくとも分限帳を探し、なければ武鑑を探してみましょう。
その他、武士の役職で何かを成し遂げた方であれば、郷土史などにも名が登場しているケースもあります。
手間暇はかかりますが、調べようと思えば、いろいろと資料はあるものです。