話を聞いていると、皆さん、開業のメリットしか聞いていないのか、覚えていないのか・・・。
投資系のセミナーであれば、
「儲かりますよね」
「儲かると聞きました」
など、お金の話しか出てきません。
事業をしてお金儲けをすることは良いことですからそれはいいのですが、やはり事業のリスクやデメリットはお伝えしたほうがいいでしょう。
リスクやデメリットを知り、それでも参入したい方が、開業に臨むべきです。
完全に任せられる人がいれば別ですが、それなりに努力は必要ですので続きませんから。
障害者グループホーム開業のリスクですが、
以上、ざっと思いつく所を上げました。
開業前にメリット・デメリットを知り、十分に準備して開業してください。
基本的にそういったセミナーは事業の収益性など良い面ばかりを、取り上げがちです。
全て事実を述べているとは思いますが、良い事実だけを切り取った情報を、そのまま真に受けて開業するものではありません。
事業には良い面もあれば、大変な面もあります。
まして、税金が投入されている公益サービスである障がい者福祉事業です。
行政が税金を投入し、各種補助金や助成金も出るには、理由があります。
この事業を本当にやりたいのか、情熱を傾けられるのかが一番重要です。
最近、当事務所には各種コンサルタント会社のセミナーに参加した方が、ご相談に来られるケースが多いです。
何か新規事業の柱をとのことで、収益性の高い事業を検討するのは良いと思います。
が、一度始めたら24時間365日の事業ですから、いろいろな情報を収集してから開始してください。
コンサルタント会社やフランチャイズで開業しても、それなりに収益を上げていけるでしょう。
しかし、5年後、10年後を考えると、そうとも言えません。
競争は今より激しくなっているでしょうし、国の財政悪化による事業者報酬の切り下げもあり得ます。
高齢者福祉の変遷を思い出せば、予測がつくでしょう。
サービスの足りない分野に補助金や助成金を出して参入を促し、事業者が増えると各種補助を縮小し、報酬単価も引き下げられています。
まだまだ競争が激しくない障がい者グループホーム分野と雖も、参入事業者が多くなれば例外ではありません。
今開業するのは良いタイミングですが、生き残っていくためには、今から経営者は考えておいてほしいと思っています。
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