開設に当たっての場所的要件は、旅館業は都市計画法の規制が厳しいです。
その点は、民泊のほうが開設しやすいです。
ただ、旅館業は年中営業できますが、民泊は原則年間180日(2019年時点)しか営業できません。
営業上、収益上は民泊のほうが厳しいかもしれません。
また、例えば兵庫県の運営では、民泊で人を配置しない場合は30分以内に物件に人が駆けつけられる体制が必要です。
対して簡易宿所の場合は、10分以内で駆けつけられる体制が必要です。
各々の項目で、規制の厳しさは変わります。
ご自身ができそうなほうで、収益性に問題がなければ始められるとよいでしょう。
各地域に合わせた条例ですので、基準にバラつきがあります。
例えば、採光基準です。
居室面積の10分の1以上という基準もあれば、8分の1以上というのもあります。
また、周辺住民への説明会が義務とされていたり、自治会長の同意のみでよかったりする場合もあります。
開業した自治体の担当者と調整しながら、基準をクリアしていかなければなりません。
平日昼間の時間が取れるならご自身でできないことはありませんが、お仕事をお持ち等であれば難しいかもしれません。