名字について

日本人の名字は、10万とも30万とも言われています。

古代の「氏」は一族の意味でつかわれ、「姓」は一族の長などの尊称でした。

少し現代と用法が異なりますが、その後、飛鳥時代ごろに土地の所有を表す呼称として「名字」が登場しています。

土地の所有を表す名字が職業なども表すようにも変遷して、現代の名字になったと考えられています。

明治期に国民が一斉に氏名を名乗るようになり、新たに作られた名字もありますが、現代の名字は土地からの由来がほとんどです。

前述のように名字は土地を表す面もありますが、職業を推測できるものもあります。

例えば、商人であれば「〇〇屋」です。

時代劇の悪役でおなじみの「越後屋」や、「松坂屋」「高島屋」などがそうです。

職人や技術者では「〇〇部」が多いです。

「矢部」「石部」などです。

武士であれば、「源」「平」はもとより、「今川」「織田」「明智」「毛利」「武田」などが有名です。